【注意】ラッピングを剥がすときに注意すべきポイントとは
ラッピングフィルムは、塗装よりも手軽に行えることから、宣伝カーで取り入れられることが多いです。しかし、ラッピングは手軽にできるから剥がす時も簡単だろうと思っていると、大変なことになってしまう場合があるのです。ここでは、ラッピングを剥がす際に注意しなければならない点についてまとめています。
剥がすときは慎重に!
ラッピングフィルムは、剥がせばもとに戻せると思われていることも多いですが、実は剥がし方にコツがあり、丁寧に剥がせていないと塗装が剥げてしまう、剥がした後に塗膜が弱くなってしまうなど、の車体にダメージを受けることがあります。塗装が剥がれてしまった場合は、板金屋に入れて再塗装しなければいけなくなるので、注意が必要です。
また、キレイに剥がせたとしても、車体にのりが残ってしまう可能性はあるでしょう。のりが残ってしまうと取るのに苦労します。できるだけ高品質のフィルムを選ぶことで、のりが残るのを防ぐことはできます。
きれいに剝がすにはどうすればいい?
ラッピングフィルムをキレイに剥がしたいと思った場合、どのようにすればよいのでしょうか。剥がし方のコツについてまとめておきます。
■温めながら剥がすのがよい
ラッピングフィルムをキレイに剥がすコツとして、温めながらゆっくりと剥がしていくという方法があります。ドライヤーの温風をフィルムに近づけて、じんわり温かいなと感じるような温度になったらゆっくりと剥がしていきます。
冬はとくにフィルムが剥がしにくいので、ドライヤーは必須でしょう。ただし、注意しなければいけないのは温めすぎてしまう事です。温めすぎてしまうと、のりが溶けて車体に残りやすくなってしまうからです。じわっと温かいなと感じる程度にしてください。
温めすぎて剥がれないということはないので、キレイに剥がれたように見えるのですが、のりが車体にたっぷりついていたということはよくあります。それによって、今度はのりを剥がすことが大変になってしまいます。
■スチーマーを使って剥がす方法も
自宅にスチーマーがあるという場合は、スチーマーを使用して剥がす方法がおすすめです。安いモノは1万円以内で購入できるので、購入して実践してみるのもよいでしょう。時短でカーフィルムを剥がすことができます。
まず水を入れてスチームを出します。スチームをしばらく当てているとのりが溶けてくるので、剥がれやすくなるようです。ドライヤーで温めるよりもスピーディーに作業ができるでしょう。フィルムを剥がした後は、石油系溶剤または柑橘系溶剤などを使用して、のりをキレイに落とし拭き取ります。
■のりが残ってしまったら?
万が一、のりが車体に残ってしまった場合は、どのように剥がすとよいのでしょうか。ごしごしこすってしまう人もいますが、これは車体を傷つけてしまうのでやめてください。
一般的に推奨されているのは、ステッカー剥がしを使用することです。しかし、ステッカー剥がしを使う場合、かなりたくさんの量を必要とするのでコスパは悪いでしょう。パーツクリーナーを使う人もいますが、パーツクリーナーではのりを落とすことはできません。
できるだけコストを抑えてキレイに落とすとなると、灯油や潤滑油を使うことになります。タオルに染み込ませて、シールの残っている部分を優しく拭いて落とします。シールが剥がれた後に、濡れタオルと乾いたタオルで拭き上げればキレイに剥がすことが可能です。
ここで注意したいのは、火気厳禁ということです。作業する際は充分気を付けるようにしてください。それから、剥がした後は灯油や潤滑油が拭き取れていない可能性もあるので、洗車して残っている油分をしっかり落とすようにしましょう。
この方法で、のりを剥がすことはできますが、車体の状態によっては、塗装面に影響が出る場合もあります。行う際は、目立ちにくい部分から少しずつ試してください。
プロに任せるのも手
ラッピングをうまく剥がせるか心配という場合は、専門業者にお願いするのも方法のひとつです。ラッピングも専門業者にお願いしていたのであれば、同じ業者さんに剥がすことができないか確認してみてください。剥がすだけでも対応してもらえる場合があります。
プロに任せることで、車体の状態を確認しながら行ってもらえるので、仕上がりがキレイで失敗してしまうリスクも少なくなるでしょう。
■自分で剥がすとリスクも高い
自分で剥がせる方法をお伝えしましたが、はじめて行う場合はリスクも伴います。リスクがあるということを踏まえたうえで実践するか、不安なら業者にお願いするのがよいでしょう。
今回は、ラッピングを剥がす際に注意しなければいけないことをお伝えしました。手軽にできるラッピングですが、剥がす際は慎重に行わなければ、車体にダメージを与えてしまうことにもなりかねません。やはりラッピングから剥がす工程まで、プロに任せるのが安心ではないでしょうか。