カーラッピングを長持ちさせたい!耐用年数を左右するポイントとは
カーラッピングを施すことで、気軽に外観色やイメージを変えられます。しかし「耐用年数が短いのでは?」「すぐに剥がれてしまうのかな?」と心配になる方もいるでしょう。そこで今回は、カーラッピングの一般的な耐用年数や長持ちさせるためのポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。
ラッピングフィルムの耐久年数は約2~3年
カーラッピングの耐久年数は2年~3年ほどといわれています。もちろん、シートの種類や使用環境によって異なるものの、一般的によく使用されるシートで2~3年ほどしか耐久性がありません。しかし、あくまでも保管状態がよい場合において、2~3年の耐久性があるのです。たとえば、紫外線や雨が当たらない屋内保管であれば、耐久年数は長くなるでしょう。しかし、紫外線を受ける環境や雨が当たる場所で保管している場合は2~3年ももたないことも少なくありません。
とくに気温が高くなる夏は、フィルムに大きなダメージを与えてしまいます。いくら高耐久フィルムであったとしても、紫外線の強さによってどんどん劣化していってしまうのです。また、ボディ側は鉄でできているので、熱を溜めやすい構造になっています。そのため、外からの紫外線と内からの熱によって、フィルムが劣化してしまいます。
経年劣化するとどのような状態になるのか
ラッピングが経年によって劣化してくると、表面にヒビが入ってしまうことがあります。さらにプリントされた色が抜けてきたり、角が剥がれてしまったりすることもあるでしょう。一般的なカーラッピングは塗装よりも施工時間が短く、さまざまなデザインを再現できるというメリットはあるものの、どうしても耐久性については塗装よりも劣ってしまいます。
また、ラッピングシートが経年劣化することによって、シート表面の退色や剥がれが起きるほか、ボディ面にも重大な影響を及ぼしてしまう可能性があります。通常、ラッピングシートの裏面にはノリ(接着剤)とエア抜き溝がついています。しかし、経年劣化によってノリ面が軟弱化していき、ボディ面にノリが移ってしまう危険性もあります。
とくに注意しなければならないのがラッピングシートを剥がすときです。経年劣化したシートを剥がすと、場合によってはノリがボディ面に残ってしまい、最悪の場合、クリア塗装が剥がれてしまうことがあります。また、劣化の状態によってはクリア部分のみならず、塗装面も剥がれてしまうことがあるので、細心の注意が必要になるでしょう。
ラッピングフィルムをできるだけ長く保つには
ラッピングフィルムを長持ちさせるには、こまめなメンテナンスが必要です。というのも、フィルムは塗装に比べると汚れや紫外線に弱いので、汚れたまま放置していると、どんどん劣化が進んでしまいます。とくに虫の死骸や鳥の糞を付着したままにしておくと、フィルムにシミができてしまって洗車では取れなくなってしまうのです。
そのほか、紫外線対策も必要といえるでしょう。青空駐車場の場合、一日を通して紫外線を浴びている時間が長くなってしまいます。その分、フィルム自体はどんどん劣化しているので、可能であれば保管場所を変えるなどの対策を取ったほうがよいでしょう。さらに、酸性雨もフィルム表面に悪影響を及ぼしてしまうので、雨のあとは綺麗に表面を洗い流し、メンテナンスすることが大切です。
ただ、駐車場所を変えたり、雨が降る度に洗車したりするのは、現実的ではないでしょう。そこで、おすすめなのがコーティングです。最近はフィルムの上からコーティングできるものもあるので、カーラッピングを長持ちさせたい方は、コーティングは必須といえるでしょう。そもそも、コーティングというのは表面にガラス被膜をつくることで、汚れをつきにくくするというものです。コーティングを施工することで、フィルムの上に被膜ができて、汚れやほこりが直接フィルムに当たらなくなります。
ただし、注意しておきたいのはフィルムの種類です。コーティングを施工すると、どうしても光沢感が出てしまうので、マット系のフィルムには適さない、というデメリットがあります。また、デザインや色味によっては、コーティングを施工することで、見え方が変わる場合もあるので、施工の際は専門業者に相談したほうがよいでしょう。しかし、最近はマット系や複雑なデザインにもコーティングできる専用材が開発されています。特殊なコーティング材なので、取り扱っているところは少ないものの、どうしてもカーラッピングの耐久性を上げたいという方は、コーティングを検討してはいかがでしょうか。
まとめ
カーラッピングの一般的な耐用年数は2~3年ほどといわれています。しかし、せっかく高いお金を払ってラッピングするのに、もったいないと思われる方も多いでしょう。カーラッピングを長持ちさせるにはこまめな洗車やメンテナンスが必要です。また、最近はフィルムにも対応したコーティングがあるので、コーティングを施工することで、耐久性を向上させられるでしょう。カーラッピングを検討している方はぜひ参考にしてください。