カーラッピングが剥がれてしまったら何をするべき?
カーラッピングが剥がれてしまうと慌ててしまうかもしれませんが、適切な処置をすることで時間と出費を抑えられます。ここでは、傷がフィルムのみの場合とボディの補修が必要な場合に分けて紹介します。また、ラッピングフィルムが剥がれるのを予防する方法も紹介するので、ラッピングトラック制作に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
ラッピングフィルムは薄くて軽い
ラッピングフィルムの耐久年数は約2~3年といわれていますが、素材が薄くて軽いため、車の使用状況により耐久年数が短くなる場合があります。フィルムの劣化を防ぐためにも、鳥の糞が落ちる、対向車から小石を当てられる、ボディを壁でこする場面などに遭遇しないようにしましょう。
傷がついたら早めに対処
新車の場合、ラッピングの耐久年数は約2~3年ですが、経年車の場合はそれよりも短くなります。ラッピングフィルム自体は日持ちが良いですが、車を使用して道路を走ったり屋外で駐車したりすると、ボディの損傷とともにラッピングフィルムも損傷してきます。
たとえば、道路を走行中に対向車から小石を飛ばされてボディなどに傷がつくことがあります。最初はほんの小さな傷でも、全体的に傷が広がってしまい、修復するのに手間と費用がかかることがあります。傷は小さなうちに対処することで部分的な修復で済むため、放置せずに早めに対処しましょう。
傷がフィルムのみの場合は貼り直しがよい
傷がフィルムのみの場合は、早めに対処することで時間もコストも抑えられます。一部分のみの貼り直しもできるので検討してみましょう。
トラブルが起こってもリカバリーが容易
傷がラッピングフィルムのみの軽微なものであれば、容易にリカバリー可能です。また、パソコンなどにデザインデータが残っていれば、完全に再現できる場合があります。ラッピングフィルムは、破損したフィルムを綺麗に取り除けるのが特徴で、あまり職人的な技術も必要ありません。注意事項を理解して、自身でリカバリーしてみてください。
一部分のみの貼り直しが可能
ラッピングフィルムの破損具合にもよりますが、一部分のみの貼り直しも可能です。この場合は手間もコストも抑えられます。また、グラフィックフィルムの場合は、10㎜の重ね貼りによる補修も行います。
事前の防止策にエッジガードテープ
カーラッピングをできるだけ長く使用したいと考えるなら、エッジガードテープの使用がおすすめです。ラッピングフィルムの端を止めるだけで簡単に使用できるので、誰でも上手にできるでしょう。興味がある人は試してみてください。
ラッピングフィルムが剥がれるのを予防する
ラッピングフィルムの耐用年数はあくまで目安なので、時間の経過や車の使用状況によっては、想定よりも早く剥がれてしまう場合があります。しかし、ラッピングフィルムが剥がれるのを予防するために、エッジガードテープは有効です。熱が出てラッピングフィルムが剝がれやすいエンジンルームなどに使用してみてください。
エッジガードテープはこんな人におすすめ
エッジガードテープは、ラッピングフィルムを剥がれにくくするためのものです。ラッピングした後に剥がれてきてしまった方は、これ以上ラッピングフィルムが剥がれないように、エッジガードテープを使用してみてください。また、カーラッピング施工時に、念のためラッピングフィルムが剥がれないように、エッジガードテープをラッピングフィルムの端に使用してください。
ボディの補修が必要な場合は早めにプロに相談しよう!
ボディに傷がついた場合は、自分で傷を補修するのは難しいのでプロに相談しましょう。小さい傷のうちに修理することで、傷の大きさがそこまで広がることがありません。
板金塗装で傷を修理
ラッピングフィルムのみ傷がついている場合は、ラッピングフィルムの一部分のみの貼り直しも可能ですが、ボディの補修が必要な場合は簡単に傷を修復するのが難しくなります。具体的には、板金塗装でボディの補修が必要になります。また、自分でラッピングフィルムを剥がしたときに、誤ってボディを傷つけてしまった場合も板金塗装でボディの修理が必要になります。費用と時間がかかるので、これ以上悪化する前にプロに相談しましょう。
保険適用になるケースがある
あまり知られていませんが、ラッピングカーの事故補修は保険適用になることがあります。保険適用になるケースは、加入している保険の種類にもよるので、詳細は保険会社に問い合わせてみてください。
ラッピングカーに傷がついてしまった場合の対処法などを紹介しました。ラッピングフィルムのみ傷がついた場合と補修が必要な場合の2つのパターンがあります。2つの場合に共通していえることは、自己流で取り組まないことです。ラッピングフィルムを剥がすときも、スクレーバーなどの不適切な工具の使用は控えましょう。小さな傷のうちに対処することで、時間と出費を抑えられます。困ったときは早めにプロに相談して、具体的な修理の見積もりを依頼しましょう。フィルムの劣化や色の劣化に困ったときは専門窓口もあるので、自分だけで悩まずに問い合わせてみてください。