ラッピングと全塗装の違いとは?トラックデザインでお得なのはどっち?
せっかくトラックで走るなら、加工して宣伝したいと考えている方も多いのではないでしょうか。トラックに加工する方法として、ラッピングと全塗装の選択肢が挙げられるでしょう。しかし、加工方法や素材が異なる分、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。そこで、本記事では、ラッピングと全塗装の違いについて解説します。
ラッピングのメリット・デメリット
高速道路を走行したり、街中を歩いたりしていると、企業名や商品のイラストがデザインされたトラックを見かけることがあるでしょう。トラックデザインは非常に目立つデザインを採用されていることが多く、トラックにデザインされている企業名やデザインが印象に残りやすい傾向にあります。
なお、トラックデザインの目的は、ただ目立つことだけでなく、注目を集めることで広告塔の役割を果たすことにあります。しかし、トラックデザインを検討している方の中には、そもそもどのように加工されているのか分からない方も多いのではないでしょうか。
トラックデザインを行うには、ラッピングと全塗装の主に2つの選択肢があります。たとえば、ラッピングは、車専用の特殊なフィルムにデザインを施し、車体に張り付ける加工方法です。ラッピングの最大の魅力は、原状復帰できることにあります。
カーラッピング専用のフィルムは、将来剥がすときのことを考えており、フィルムの接着剤を車体に残すことなく、きれいに取り除けるのです。そのため、短いスパンでトラックのデザインを変更したいという場合にもおすすめの手段です。また、パソコンでデザインを作成し、専用のプリンターでフィルムにデザインを印刷できます。つまり、塗装ではできない、細かいキャラクターのデザインやロゴのデザインにも対応可能です。
ただし、塗装と比較すると、耐久性が低いことがデメリットです。とくに、ラッピングフィルムにデザインを印刷しているものは、インクが紫外線によって変色してしまう可能性があります。一般的にラッピングは2~5年で交換するのが推奨されており、高い耐久性を求める場合には不向きでしょう。
全塗装のメリット・デメリット
デザイントラックと聞くと、最初に塗装を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。塗装には一部分を塗装するケースと、全塗装と呼ばれる車全体を塗装する加工方法があります。なお、トラックにデザインを施す場合は、全塗装を採用しているケースが多い傾向にあります。
全塗装のメリットは、耐久性が高いことです。専門の業者に依頼すると、新車の塗装に使用されるのと同じ塗料を使用するケースが多く、全塗装をすると新車のような美しい見た目に仕上がります。雨風や紫外線にも強く、塗料の色が変色したり剝がれてしまったりする可能性が低く、耐久性に優れているのです。
ただし、手作業で作業を行う分、施工担当者の技術差が出やすい点がデメリットです。そのため、有名な塗装業者に依頼しても、必ずしも安定した品質になるわけではありません。さらに、ラッピングと比較すると複雑なデザインには対応できないことや、施工に時間がかかることもデメリットとして挙げられるでしょう。
おすすめなのはラッピング
デザイントラックを検討する際は、目的に合う加工方法を選択するようにしましょう。原状復帰しなければならない、複雑なデザインにしたいという場合はラッピングがおすすめです。
また、ラッピングはパソコンでデザイン作成を行い、専用の機械でデザインをプリントします。そのため、常に安定した品質が期待できることも魅力でしょう。企業の場合、将来会社のロゴが変更になったり、商品デザインが変更になったりする可能性もあります。その際、全塗装をしているトラックでは簡単にデザインの変更ができません。
一方、ラッピングであれば、フィルムを剥がして再度貼り付けられます。つまり、気軽にイメージチェンジができるのもラッピング特有の魅力なのです。ただし、ラッピングの施工や剥がしには高度な技術が必要になります。個人で加工するのではなく、専門の業者に依頼するようにしましょう。
また、ラッピング業者を選ぶ際は、打ち合わせでの対応や施工実績を確認し、安心して施工を任せられる業者に依頼することが大切です。さらに、施工実績を確認する際は、トラックのラッピングに関する実績があるかどうかも確認しておくことをおすすめします。
トラックにデザインを施す方法には、ラッピングや全塗装の選択肢があります。それぞれ特徴が異なるため、目的に合う加工方法を選択するようにしましょう。たとえば、短期間でデザインの変更をしたい、複雑なデザインにしたいという場合は、ラッピングがおすすめです。また、ラッピングは原状回復が可能なことも魅力です。
ただし、ラッピングの施工や剥がしには高度な技術が必要になります。複数の業者を比較し、信頼できるところに施工を依頼するようにしましょう。