気になる!カーラッピングをするメリットとデメリット
昨今、注目を浴びているカーラッピングは企業の営業車などに施工することで高い宣伝効果を得ることができます。また、愛車のドレスアップを目的としたカーラッピングも増えています。欧米では、ボディーカラーを変えたり傷が付かないように施工したりすることもあります。そこで、今回はカーラッピングをするメリットとデメリットを紹介します。
カーラッピングとは
カーラッピングとは大型プリンターを使用して特殊なシートにプリントし、そのシートで車体全体が覆われるように貼ることをいいます。もちろん、車体全体ではなく、ボディーの一部分のみに施工することも可能です。特殊なインクジェットプリンターを使用しているため、屋外での使用も問題なく耐久年数は3年~5年といわれています。ただし、紫外線による影響を少なからず受けてしまうため、定期的なワックスがけなどのメンテナンスは必要になります。
カーラッピングのメリット
カーラッピングのデザインは、コンピューターの専用ソフトを使用して作ります。そのため、自由自在にデザインを作ったり、色味を選んだりできます。また、イラストや写真、画像などもプリントできるため、幅広い用途に使用できるというのがメリットです。たとえば、企業PRや商品PR用に写真や文章などをデザインすることもできます。さらに、最近ではスマートフォンの普及により、会社ホームページのQRコードをプリントすることも増えてきています。
また、企業PRや商品PR以外にも、ボディーカラーを変えるためにカーラッピングを行うことがあります。また、メーカー純正色に希望色がない場合は、専用ソフトを使用して細かく色の調合を行うことができます。さらに、見た目をカーボン調やアルミ調、レザー調などに施工することもでき、自由度の高いデザインを再現することができます。
そして、ボディーに直接塗装するわけではないため、ラッピングシートを剥がすことで元通りにすることができるというメリットがあります。したがって、もともとの純正ボディーを傷めることなく、簡単に車体のイメージを変えられるのが特徴です。
そして、ボディー保護というメリットも備えています。カーラッピングはボディーの上に特殊なシートを貼るため、飛び石やほこり、砂などがボディーに当たっても、ラッピングシートが保護剤の役割を果たすことでボディーに直接傷が付かないというメリットがあります。カーラッピングはボディーを傷付けることなく車体に希望のデザインを施すことができるため、近年需要が高まってきているといえます。
とくに欧米では、法人だけでなく個人でもカーラッピングを採用することも増えつつあります。企業の営業車にカーラッピングを施工することで、企業PRにつながるだけでなく、インパクトのある宣伝効果の高い広告としての機能を果たします。たとえば、街中で広告を掲載するとなれば、莫大な広告費用がかかってしまいます。しかし、営業車にラッピングをして街中を走行すれば、費用を格段に抑えて多くの人の目に留まるというメリットがあります。そのため、さまざまな企業から注目を浴びている手法です。
カーラッピングのデメリット
次に、カーラッピングのデメリットについて見ていきましょう。カーラッピングのデメリットの1つとして挙げられるのが、施工費用の高さです。カーラッピングは大型プリンターを使用し、特殊なシートのプリントを行います。また、施工には特殊な技術が必要で誰でもできるわけではありません。さらに、通常の塗装よりも施工時間が多くかかってしまうため、金額が割高となってしまいます。一般的な普通車の場合は、車体全体のフルラッピングの場合で60万円~80万円が相場となっています。
さらに、耐久性についても塗装施工よりも劣ってしまいます。ラッピングの耐久年数は3年~5年といわれており、メーカーによっては耐久年数3年というところが多いです。しかし、塗装の場合は適切なメンテナンスを行うことで10年以上の耐久性があります。したがって、コストや耐久性の面で塗装よりもデメリットがあるといえます。
また、ラッピング施工車の場合、事故などによって傷や凹みなどの破損が生じた場合は一部分のみの補修ができないことが多いです。そのため、バンパーに傷がついてしまった場合はバンパー丸ごと、施工し直しということになります。カーラッピングはコストや耐久年数などのデメリットがありますが、塗装では実現できない自由度の高いデザインを施工できます。
まとめ
カーラッピングは企業の営業車に施工するだけでなく、個人の愛車に施工することもできます。高い宣伝効果を得られるだけでなく、自由度の高いオリジナルのデザインを施工できるため、愛車のドレスアップ目的にカーラッピングを施工する人も増えています。しかし、カーラッピングにはメリットとデメリットがあるため、それぞれの特徴を理解した上で施工することをおすすめします。