カーラッピングはDIYでも可能?フィルムの貼り方を解説!
車にさまざまなデザインのフィルムを貼ることを、カーラッピングといいます。色を変えたり、柄を入れたりできるので、カーラッピングを行うことで世界にひとつだけの車が完成するともいえるでしょう。今回の記事では、カーラッピングのDIYについてまとめています。
ラッピングシートの貼り方
車に好みのシートを貼り付けるカーラッピングですが、デザインの変更や色を変更するだけでなく、中古の車にカーラッピングを行うことで、新車のように見せることも可能です。
カーラッピング用のシートは、通販や自動車用品販売店などで購入可能です。自分で購入できるのでDIYでカーラッピングも行うことができます。自分で行う場合には、どのようにして貼るとよいのでしょうか。
■DIYカーラッピングの方法
まずは、ラッピングシートの寸法を確認しましょう。車に貼る充分なサイズがなければいけません。できるだけ1枚で貼ることができるサイズのほうがつぎはぎしなくて済むのでよいでしょう。キレイに貼りやすいシートは、貼り付ける範囲よりも一回り大きなサイズです。
次に行うのが車の清掃です。車を清掃することで、フィルムを貼りつけた時の凸凹が出にくくなります。ゴミがついていたり、汚れがあったりするとフィルムがキレイに密着してくれません。
次にラッピングフィルムを貼り付ける工程に入ります。ここでは、貼るパーツごとにフィルムをカットします。貼り付ける際は、中心から外側に向かって貼り付けていきましょう。万が一失敗しても、剥がして貼りなおせるタイプを選んでおくと安心です。
フィルムを貼る際は、中心から外に向かってへらを使って貼ると、空気が入りにくくキレイに貼れます。フィルムを貼る際は、ぎりぎりでカットするとはがれやすくなるので、端を折り返して貼り付けるようにしましょう。
ラッピングシートを貼る前に…
ラッピングシートを貼る前に気を付けておかなければいけないのは、耐久年数です。ラッピングフィルムには基本的に3年の耐久年数があるとされていますが、稀にそれよりも短いものもあります。3年持たない製品では、色あせたりはがれやすかったりすることがあるので、購入する際は口コミも参考にしながら選びましょう。
カーラッピングを行う際には、数名で作業をすることをおすすめします。ひとりで行うと、シートを引っ張りながら作業しなければいけない場合にとてもやりにくく、失敗しやすくなってしまうからです。
また一人で行うと時間がかかってしまいます。早く終わらせたいと仕上がりが雑になってしまうこともあるので、数名で充分な時間が取れる時に行うのがよいでしょう。
■ラッピングフィルムをよりキレイに貼るために
ラッピングフィルムをよりキレイに貼りつけるために、シリコンオフと呼ばれるスプレーを使用してみてください。こちらのスプレーは、フィルムシートの耐久性を高めるために役立ってくれます。シリコンオフなら、元の塗装面が溶ける心配もありません。
ラッピングフィルムにはリケイ紙がついていますが、作業を行う時は一気にすべて剥がさずに、少しずつリケイ紙からラッピングフィルムを剥がすようにしていきましょう。そうすることで、失敗するリスクが減ります。
■貼る際に役立つ道具も用意して
カーラッピングを行う際は、車体を傷つけることなくシートをカットできるカッティングテープやラップナイフ、ナイフレステープなどを用意するようにしましょう。これらは2枚のラッピングシートを重ねて貼る際のつぎはぎの処理で役立ちます。他にも貼る際に役立つ道具を揃えてから始めるようにしてください。
カーラッピングで失敗しないために絶対に押さえておきたい四つのポイント
カーラッピングで失敗しないために、次に紹介する四つのポイントを押さえましょう。まず、ラッピングフィルムの質を選び、品質と耐久性、色やデザイン、ブランドの信頼性を確認します。
また、キレイにフィルムを貼れるようあらかじめしっかりと洗車し、車両の計測など事前準備を整えた上で丁寧にフィルムを貼りましょう。そして、最後までこだわって丁寧に仕上げることがカーラッピングで失敗しないためのポイントです。
■ラッピングフィルムの選び方
カーラッピングを成功させるためには、ラッピングフィルムの質が重要です。まず、フィルムの品質と耐久性を確認しましょう。高品質なフィルムは色褪せや剥がれが少なく、長持ちします。
次に、車のスタイルや希望に合った色とデザインを選びましょう。また信頼できるブランドのフィルムを選べば、製品の信頼性とアフターサポートを確保できるでしょう。
これらの要素をしっかりと考慮して、最適なフィルムを選ぶことが成功の鍵です。
品質と耐久性の重要性
ラッピングフィルムの品質と耐久性は、ラッピングを長く保つために必要不可欠なポイントです。高品質なフィルムは、色褪せや剥がれが少なく、長期間にわたって美しい仕上がりを保ちます。
耐久性が高いフィルムを選べば、季節の気温変動など外的要因に対する耐性も向上します。品質と耐久性が高いフィルムを選ぶことで、メンテナンスの手間が減るので、結果的にコストパフォーマンスが高くなるでしょう。フィルムを選ぶときは、必ず品質と耐久性を確認しましょう。
色やデザインの選び方
カーラッピングの色やデザインは、個性を引き立てる重要なポイントなので、車のスタイルや好みに合った色を選びましょう。
大胆な色やユニークなデザインを選べば、ほかの車と差別化できるでしょう。また、フィルムの質感や光沢の有無、耐久性やメンテナンスのしやすさも確認し、長期間美しい状態を保てるデザインを選ぶことが、長くラッピングを楽しむためのコツです。
ブランドの信頼性
カーラッピング用のフィルムは、トラブルを避けて長くラッピングを楽しむためにも、信頼できるブランドの製品を選びましょう。信頼性の高いブランドは、高品質な材料を使用し、耐久性や色持ちに優れた製品を提供しています。
また、ブランドの信頼性は品質やアフターサポートにも反映されます。レビューや評価を確認し、多くのユーザーから高い評価を受けているブランドを選べば、安心してカーラッピングを楽しめるでしょう。
■フィルムを貼る前に必ず洗車する
カーラッピングを美しく仕上げるために、フィルムを貼る前は必ず洗車をしましょう。まず、車の表面から汚れやゴミを完全に取り除くことが重要です。とくに、油汚れやホコリが残っていると、フィルムの密着性が低下し、剥がれや気泡の原因になります。
専用のクリーナーを使用して丁寧に洗浄し、フィルムがしっかりと貼り付く清潔な状態を作りましょう。そして、清掃後の最終チェックも欠かさず行うことが失敗しないためのポイントです。
汚れやゴミの除去
カーラッピングのフィルムを貼る前に、車体の汚れやゴミを完全に除去することは不可欠です。汚れやゴミが残っているとフィルムの密着性が低下し、剥がれや気泡の原因になります。
洗車機で洗車するだけではなく、専用のクリーナーを使用して車体全体を丁寧に洗浄しましょう。とくに車体の下部やタイヤ周りは油汚れや泥汚れが残りやすいので、注意が必要です。また、細かい部分や隙間も見逃さないように丁寧に洗浄し、最後に乾いた布でしっかりと拭き取りましょう。
清掃後の最終チェック
清掃はカーラッピングの仕上がりに大きく影響するので、清掃後は次のポイントを押さえて最終チェックをしましょう。まず、車体全体を細かく確認し、見逃した汚れやゴミがないかをチェックします。窓枠やドアの隙間、バンパー周りなどの細部に汚れが残りやすいのでしっかりと確認しましょう。
次に、フィルムが密着するようにボディ全体の水分が完全に乾いているか確認します。そして最後にワックスやオイル残りがないかも確認し、フィルムの密着を妨げないようにしましょう。
■フィルムを貼る環境を整える
カーラッピングを成功させるには、フィルムの貼り方が大きく影響します。事前準備を整えて正確に計測し、車体のサイズに合わせてフィルムをカットしましょう。
そして、天候や外的な影響を受けないように屋内で作業できるスペースを確保することが大切です。屋外での作業はほこりや砂が入りやすく、仕上がりに影響します。カーラッピングをするときは屋内で集中して作業できる環境を整えましょう。
事前準備と計測
カーラッピングで失敗しないようにするためには、事前準備と計測が欠かせません。まず、車体の寸法を正確に測り、必要なフィルムのサイズを決めます。
計測するときはメジャーを使用して、ドアやボンネット、ルーフなど各パーツの寸法を細かく正確に計測します。貼り付け時のズレやフィルムの伸縮に対応するために、各パーツ用のフィルムは採寸した長さより少しゆとりを持たせてカットするとよいでしょう。
そして、フィルムをカットするときはカッティングマットを準備しましょう。カッティングマットを使用するとまっすぐなラインを保ちやすくなります。また、フィルムを貼る際のズレや無駄を防ぎやすくなるので、美しい仕上がりを実現しやすくなるでしょう。
屋内で作業できる場所を確保する
カーラッピングをするときは屋内で作業できる場所を確保しましょう。屋外で作業をするとほこりや砂が入りやすく、仕上がりに影響が出てしまいます。
屋内で作業すれば天候の影響を受けず、ほこりや砂も入りにくくなります。また、均一な温度と湿度を保つことができるため、フィルムの貼り付けがスムーズになるでしょう。
照明と作業に必要な道具や機材を配置するための十分な広さも確保するなど環境を整えることで作業効率を高め、高品質な仕上がりを実現しやすくなります。
■細部にこだわって丁寧に仕上げる
カーラッピングを美しく仕上げるために、フィルムのシワや気泡をしっかりと取り除きましょう。とくに曲面や細かいパーツ部分にシワがよりやすいので、注意が必要です。
そして、フィルムをカットするときはナイフレステープを使ってフィルムを傷つけないように精密にカットし、最後まで気を抜かず、丁寧に仕上げましょう。
フィルムのシワや気泡を取り除く
フィルムのシワや気泡が残っていると仕上がりが悪くなってしまうので、しっかりと取り除きましょう。フィルムを貼るときはスキージーを使用し、中央から外側に向かって均等に圧力をかけて押し出すようにすると、気泡やシワが発生しにくくなります。
また、曲面や細かい部分ではヒートガンを使用してフィルムをやわらかくし、形状に合わせて丁寧にフィットさせることがポイントです。万が一、気泡やカスが残ってしまった場合は、エア抜きペンを使うと滑らかに仕上げられます。
ナイフレステープを使ってカットする
ナイフレステープはフィルムを精密にカットするためのツールです。このテープを使えばフィルムを傷つけずに精密なカットができるようになり、エッジの処理が綺麗に仕上がります。
まず、フィルムを貼る前にカットしたいラインに沿ってナイフレステープを貼り、フィルムを貼り終えたらテープの糸を引っ張ってフィルムをカットします。
カット後にフィルムの端をしっかりと押さえ、隠れる部分に余裕を持たせて折り込むことで、剥がれにくくなり、耐久性も向上します。この方法を使えば、複雑な形状や細かい部分でも、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。
カーラッピングで失敗しないために最後まで細部にこだわって丁寧に仕上げましょう。
ラッピングシートを貼った後に注意すべきポイントは?
ラッピングシートを貼った後も、気をつけなければいけないことがあります。ここからは、ラッピングシートを貼った後に気をつけなければいけないことをまとめておきます。
■洗車機に入れない
ラッピングをしている車は、洗車機には入れないようにしましょう。その理由は、洗車機の高圧洗浄でラッピングがはがれやすくなってしまう可能性があるからです。また、ブラシでの洗車も通常の手洗いと比べるとかなり強くこするので、ラッピングが剥がれる可能性は高いです。そのため、洗車自体も控えましょう。
■塗装が傷んでいる車は注意
塗装が傷んでいる車にラッピングをしたい場合、もしラッピングを剥がそうと思っているなら、塗装面も剥がれてしまうかもしれないというリスクがあることを覚えておきましょう。塗装の密着力が落ちている状態なので、古い車の場合はラッピングを剥がす際に、元の塗装も剥がれやすくなってしまいます。
DIYでカーラッピングする方法を紹介しました。DIYでもキレイに仕上げることはできますが、コツを掴めていない場合、失敗してしまう可能性もあります。失敗したくないという人や、キレイに仕上げたいという人は、プロに依頼するのがおすすめです。プロの仕上がりはやはりDIYとは違います。