カッティングシートとラッピングフィルムに違いはあるの?

公開日:2022/02/15  

カーラッピングを行う際に、カッティングシートを使うのか、ラッピングフィルムを使うのか悩んでしまう人もいるでしょう。似たようなものと混同されがちですが、実は両者は異なります。今回の記事では、カッティングシートとラッピングフィルムの違いをまとめます。

実は違うラッピングとカッティング

カッティングシートとラッピングフィルムが混同されてしまう理由として、どちらもシートを貼り付けるという点が共通しているからです。しかし、使われている素材や使う用途が異なります

貼る範囲が異なる

カッティングとラッピングの違いのひとつとして、貼る範囲が異なることが挙げられます。ラッピングは主に広範囲を包むようにして貼り付けますが、カッティングは小さくなっているものを貼り付けるようです。

ただし、ラッピングフィルムでも小さな範囲に使用することはあります。そして、カッティングシートでもラッピングフィルムのように包み込むような貼り付け方が可能なため、貼る範囲だけでカッティングシートを選ぶかラッピングフィルムを選ぶかは決めにくいでしょう。

厚さの違い

カッティングシートとラッピングフィルムでは、シートの厚みに違いがあります。カッティングシートは薄め、ラッピングフィルムは厚めです。

厚みと弾力性があるのがラッピングフィルムなので、貼る場所に合わせて使い分けることが多いです。薄いカッティングシートはめくれやすいので、手を触れることが多い場所に使うのはおすすめできません。

伸びるかどうか

カッティングシートは伸ばすことができませんが、ラッピングフィルムは伸ばすことができます。ギューッと伸ばして貼ることで、キレイで広範囲に貼りつけることができます。

費用が異なる

カッティングシートをラッピングフィルムでは、費用が大きく異なるようです。カッティングシートのほうが安く購入できます。ただし、安いので剥がれやすいうえ仕上がりも安っぽいイメージになってしまうため、広い範囲の使用にはおすすめできません。

どんなものに適しているか

カッティングシートとラッピングフィルムを使い分けることで、よりキレイな仕上がりになります。次はカッティングシートとラッピングフィルムの違いと、どのようなものに適しているのかについてまとめます。

平面部はカッティングシートを

平面部に貼り付けるという場合は、カッティングシートを使用してください。粘着力が高いので、平面に貼り付けることでキレイに貼ることができ長持ちします。車体側面にロゴやイラストを貼りたい場合は、カッティングシートになります。

企業のロゴを入れた宣伝カーなどは、窓や車体にカッティングシートが貼られていることもあるようです。ただし、剥がす際に跡がついてしまう可能性もあるので、リース車の場合はマグネットシートがおすすめです。

曲面部はラッピングシートを

広い面積をラッピングする際に使われるのがラッピングフィルムです。曲がっている部分にも貼り付けやすくなっています。ラッピングフィルムは引き伸ばしながら貼り付けることができるので、しっかり密着してくれて曲面部分もキレイに貼り付けることができます。

ただし、粘着力はやや弱めなので、しっかりと折り返して貼り付けるようにしましょう。車体の色を変えたい、イラストや文字などが入った宣伝カーを用意したいという場合は、ラッピングフィルムが便利です。

広告として車に貼り付けるならラッピングフィルムが最適

広告として使われることが多いのは、ラッピングフィルムです。塗装してしまうと一度塗ったらもとに戻すことができない、施工完了までに期間がかかる、デザインが塗装業者の腕で変わってしまうというようなデメリットがあります。

しかし、ラッピングフィルムを使えば、剥がして元通りにできるうえ、施工期間も短いです。さらに細かい表現ができ、写真印刷も可能なため、より鮮明な宣伝カーを完成させることができます。理想に近い形を実現させることができるのが、ラッピングフィルムです。

ラッピングフィルムは一般車両だけでなく、タクシーやトラック、バス、特殊車両などにも施すことができるため、業界・業種問わず宣伝目的で利用しやすいです。電車や飛行機でも行われています。

注目されやすい

動くものに宣伝内容を貼り付けることで、多くの人の目に留まりやすくなります。また、動いているので注目されやすく、吊り広告やポスターなどよりも記憶に残りやすいです。

乗り物にラッピングフィルムを貼ることで、その周辺の人々にPRできるので、特定の地域の人に向けた宣伝として役立ってくれます。また、イベントとも連動させることで、よりインパクトを与えることができます。

 

この記事では、ラッピングフィルムとカッティングシートの違いについて紹介しました。両者の違いを把握したうえで、使い分けるようにしてください。この記事が参考になれば幸いです。

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