ラッピングフィルムに傷ができたら?もしものときの対処法
ラッピングフィルムは車の外観を保護し、スタイリッシュに演出するアイテムですが、使用中に傷がついてしまうこともあります。そんなとき、どのように対処すればよいのでしょうか?この記事では、ラッピングフィルムに傷ができた場合の具体的な対処法と、必要な道具や手順を詳しく紹介します。
カーラッピングのフィルムは傷防止にも役立つ
車の外観を美しくし、デザインを自由に変更できるカーラッピングフィルムは、薄くて軽く、丈夫です。ただの装飾ではなく、車を保護する役割も果たします。走行中に飛んでくる小石や駐車中に他の車や障害物と接触したり、ラッピングフィルムが直接のダメージを受けることで、車本体の塗装を守ることが可能です。
適切なメンテナンスを怠らなければ、数年にもわたって使用でき、耐久性に優れているのも特徴です。しかし、いかに耐久力が高いとはいえ、やはり耐えられる物理的な衝撃には限度があります。
どれほど高性能なフィルムであっても、強い力が加われば傷がついてしまうのは避けられません。また、ラッピングフィルムの特性上、傷がついた部分から次第に破れが全体に広がる可能性があるため、傷がついたまま放置するのは得策ではないでしょう。
フィルムに傷がついたときの対処法は?
長く使用していると、丈夫なカーラッピング用のフィルムでも傷がつくことがあります。フィルムに傷がついても、それが表面的なダメージなら、フィルムの下地にまで影響が及んでいないため、フィルムを交換することで簡単に美しい状態に戻すことが可能です。ここでは、フィルムに傷がついた際の対処法について詳しく説明します。
再剥離&貼り直し
万が一、フィルムに傷がついてしまった場合、最も効果的な対処法は貼り直しです。フィルムにもよりますが、基本的にラッピングフィルムは再剥離しやすいため、破損したフィルムをきれいに取り除くことが可能です。また、デザイン(印刷)データが残っていれば、補修箇所も目立たず、ほぼ完全に元の状態に復元できます。
一部分のみの貼り直しや重ね貼りも有効
小さな傷や破れなら、破損した箇所をカットし、新しいフィルムを貼り付けて部分的な補修で対処可能です。また、一部分のみの補修なので、コストも抑えられます。グラフィックフィルムなら、10mmの重ね貼りによる補修も一般的な方法です。
これは、フィルムの端を重ねて貼ることで、強度を保ちつつ補修する技術です。重ね貼りすることで、補修部分が剥がれにくくなり、長持ちします。この方法は、とくに大きな傷や破れに対して有効です。
また、補修作業は専門の業者に依頼するのが一般的ですが、適切な道具を使えば自分で補修することも可能です。自分で補修する場合、傷の大きさに合わせてフィルムをテープ状にカットし、気泡が入らないように注意しながら、補修したい部分に沿わせて貼ります。
ボディにもダメージが及んでいる場合は?
ラッピングフィルムは車の外観を一新し、保護機能を提供するために多くの人に利用されています。しかし、車に強い衝撃が加わり、ダメージがラッピングフィルムを越えてボディにまで被害が及ぶケースもあります。こうした場合、どのように対処すべきかを詳しく解説します。
ボディにまで傷がついているときの対処法
せっかく時間とお金をかけてラッピングフィルムを貼ったとしても、避けられないキズが発生することはあります。重要なのは、そのキズに対して迅速かつ適切に対応することです。ラッピングフィルムやボディの修理(板金塗装)の作業は、高度な専門知識と技術が必要です。
素人が独断で対処すると、かえって傷が広がり修理が難しくなるため、傷が入った場合はまず専門の業者に車を持ち込み、状況を見てもらうことが最善です。専門業者は適切な診断と修理方法を提案してくれるため、安心して任せられるでしょう。
ボディにまでダメージが及んでいる場合、対応はより複雑になります。まず、現在のラッピングフィルムを完全に剥がさなければなりません。その後、ボディの傷を板金塗装で修理します。ボディの修理が完了した後、再び新しいラッピングフィルムを貼り付ける工程に移ります。
保険の適用
事故や損傷による補修は、保険の適用になる場合があります。とくに、車両保険に加入している場合、補修費用の一部または全額が保険でカバーされることがあります。ただし、保険の適用条件は契約内容によるので、詳細は保険会社に確認しましょう。
早期対応の重要性
傷を放置すると、問題がさらに悪化する可能性があります。小さな傷でも放置すると、キズの箇所が侵食しラッピングフィルムの剥がれが徐々に大きくなるリスクがあります。そのため、傷を見つけた際にはできるだけ早く対処することが重要です。早期に対応することで、修理の規模やコストを抑えることが可能です。
まとめ
ラッピングフィルムのダメージがボディにまで及んだ場合の対処法について理解しておくことは、車のメンテナンスにおいて非常に重要です。フィルムは、車の外観を美しく保つだけでなく、物理的な傷からも保護する優れたツールですが、ラッピングフィルムに傷がついた場合でも、適切な対処法を取ることで、美しい外観を維持することが可能です。