ラッピングトラック施工後のメンテナンス時の注意点とは?
街中で会社やサービスの広告が一面に施されたトラックを見たことのある方も多いのではないでしょうか。「ラッピングトラック」と呼ばれる広告手法で、多くの企業がブランディングや広報に活用しています。ここではラッピングトラックの利用を検討している方に役立つ、広告効果や具体的な導入フロー、メンテナンスの注意点について解説します。
ラッピングトラックの広告効果を学ぼう!
ラッピングトラックの一番の特徴は「動く広告」であることです。一般的な屋外広告物には置看板や壁面広告、屋上広告板、袖看板などがありますが、基本的にすべて静止しています。ラッピングトラックのような動く広告物は、静止している広告物よりも目に留まりやすく高い宣伝効果を発揮します。
また、ターゲット層に応じてラッピングトラックを走らせる地域や時間を設定することで、訴求したい層に効率よくアピールできます。ラッピングトラックは広告を施工できる範囲が広いのでデザインの自由度が高く目をひく広告が作りやすこと、テレビCMや新聞広告では制限のある内容の広告も可能なことから、新商品のリリース告知やスポーツチームのPR、企業PR、求人情報、イベント情報告知など幅広い業種で活用されています。
ラッピングトラックのデメリットは、天候が効果に影響する点です。猛暑日や雨の日は人通りも少なくなりますし、傘で車体が見えなくなるため広告効果が下がります。また、事故や工事などによる渋滞で予定していたルートを時間通りに走れない場合も広告効果に影響します。ラッピングトラックは広告効果にムラがあることは覚えておいたほうがいいでしょう。ただ、そういったデメリットがあってもラッピングトラックが費用対効果の高い広告媒体であることには違いありません。
ラッピングトラック施工の具体的な流れ
ラッピングトラック施工の具体的な流れを説明します。まずラッピングの施工業者に問い合わせをして見積りを依頼します。業者から車体のサイズやデザインなどのヒアリングをうけ、提出された見積り内容を確認して問題なければ正式に発注を行います。指定のテンプレートに合わせてデザインを作成し入稿すると概ね7日前後で施工が完了、納品となります。トラックをフル塗装した場合は3週間前後かかりますが、ラッピングは施工期間もかなり短く抑えることができます。
ラッピングトラックのデザインは、地域によっては屋外広告物条例によって規制のある場合があります。ラッピングトラックが走行するエリアに広告条例がないか、広告条例がある場合はデザインが条例に違反していないかあらかじめ確認しておきましょう。
ラッピングトラック施工の価格相場ですが、フルラッピングの場合小型トラックは20万円程度から、大型トラックは70万円程度からが目安です。ラッピングトラックは1年以上使うことができるので年間の広告費と考えるとその他の広告媒体と比べて割安に感じるのではないでしょうか。
フルラッピングではなく、ルーフやボンネットなど車体の一部にラッピングを施す場合は「カーマーキング」と呼ばれます。カーマーキングはフルラッピングと比べてさらにリーズナブルな施工が可能ですが、目を惹く広告にしたいのであればフルラッピングがおすすめです。広告の目的に応じてどちらがいいか判断してください。
「費用を抑えるために自分でラッピングを施工できないか」と考える方もいますが、ラッピングトラック施工のDIYはおすすめしません。プロの施工と比べるとどうしても仕上がりにムラがでますし、不慣れな施工はラッピングが剥がれやすくなるため耐久年数が短くなり結果的に高くつく可能性があります。ラッピングトラックの施工はプロに依頼することをおすすめします。
ラッピングトラック施工後のメンテナンス時の注意点
ラッピングトラックの施工後、知っておいてほしいメンテナンスのポイントがいくつかあります。まず、洗車機や高圧洗浄機を使った洗車は、ラッピングフィルムが剥がれたり傷ついたりする原因になるので避けてください。
ラッピングトラックのお手入れには柔らかい布、もしくは柔らか目の洗車ブラシを使い、フィルムを傷つけないよう優しく洗ってください。ワックスを使用するとマット系やカーボン系フィルムの風合いが変わってしまうことがあるため、ワックスの使用は避けたほうがいいでしょう。
また、炎天下での洗車は車体が熱くなりすぎることでシミの原因になることがあります。洗車はできる限り屋内で行うか天候にも気を配って行うことをおすすめします。ラッピング施工後、車両とフィルムの間の接着剤がなじむには時間がかかります。施工後、できれば1週間は、洗車はしないでおきましょう。
ラッピングトラックは費用を抑えて会社のブランディングやサービスの広告を行うことのできる費用対効果と広告効果に優れた媒体です。適切なメンテナンスを行うことで長く運用できるので、ラッピングトラックを運用する際はこちらで紹介したメンテナンス時の注意点を覚えておくといいでしょう。