トラック塗装の方法とは?ポイントと塗料についても解説!
トラックにキズがついてしまい、部分的に自分で塗装したいという方もいるでしょう。トラックの塗装が剥がれてしまった部分は錆びてしまうため、早めに塗装しておくと安心です。トラックの塗装がはじめての方は手順や、やり方を知ってからチャレンジするのがおすすめです。そこで、この記事ではトラック塗装の方法や塗料の種類を解説します。ご自身で施工する際の参考にしてみてください。
塗装できる範囲
ご自身でトラックを塗装する際、どの範囲でも自分でできるわけではありません。プロでないかぎり、自分で施工するには限界があり、できる範囲とそうでない範囲があります。
では、自分でできる範囲とは具体的にどの部分なのでしょうか。ここでは、自分でできる範囲について解説します。
小キズであれば塗装できる
トラックを運転していると、小石が飛んできてキズがついてしまったり、小さな枝により線キズがついてしまったり、さまざまな場面でキズがついてしまうケースがあるでしょう。キズの程度にもよりますが、自分でできないかと考える方も少なくありません。
もちろん、キズをきれいにしてもらうために、業者に依頼もできますが、費用面や施工日数によっては、自分でキズを直してしまった方が安くて早い場合があります。ただし、どんなキズでも自分でなおせるわけではありません。
キズにはさまざまな種類がありますが、自分で行う際は、小石が飛んできた際についた小キズや線状に入ってしまったキズであれば塗装できます。小キズの塗装は部分塗装であり、キズが目立たなくなるために施工すると、とらえましょう。
なかには表面だけのキズではなく、下地までキズついてしまっている深いキズがあります。深いキズの場合は自分で施工するにはハードルが高いでしょう。下地までキズついてしまっている際は自分で行わず、プロに依頼するのがおすすめです。
トラックを塗装する際、ボディーカラーを変えるため、全体を塗り替えたいと考える方も多いでしょう。全塗装は、きれいに塗装するため、広いスペースが必要になります。
また、塗り替える際はウプレーガンを使い、しっかりとマスクなどで防護して、大量の塗料を吹きつけます。大掛かりな作業で、とても大変なため全塗装は自分で行うよりも、業者に依頼するのがおすすめです。
トラック塗装に使う塗料
トラックを塗装するには、2種類の方法があります。スプレー缶で塗装する方法とスプレーガンを用いた方法です。スプレーガンで塗装する際、ムラなくきれいに仕上がりやすい特徴があります。
自分で塗装するならスプレー缶がおすすめ
スプレーガンはムラなくきれいに仕上がりやすい反面、使用する際、必要な道具がたくさんあります。スプレーガンで塗装すると、準備に手間や費用がかかるでしょう。自分で塗装する際は、どちらかといえば、手軽にできるスプレー缶での塗装の方がおすすめです。
もちろん、仕上がりのきれいさを最優先させたいのであればスプレーガンで塗装したり、業者に依頼したりする方がおすすめです。しかし、ポイントさえしっかりと押さえれば、スプレー缶でも十分、小キズをきれいにできるでしょう。
スプレー缶での方法
下地に達していない小さなキズは、自分で塗装できます。では、自分で施工する際、どのような手順で施工すればよいのでしょうか。
ここでは、スプレー缶を用いた塗装方法を解説します。大切なポイントもいくつか紹介するため、ご自身で行う際の参考にしてください。
まずは洗車してきれいにする
スプレー缶でトラックを塗装する際、まずはトラックをきれいに洗います。トラック全体ではなく、塗装する部分をきれいに洗えばよいでしょう。塗装したい部分をきれいに洗ったあとは、水滴をしっかり拭きとります。
なかには洗っただけでは取れない汚れもあるでしょう。油が含まれている汚れが塗装したい部分に残ってしまっていると、塗料がうまくつかなくなってしまいます。
洗車で取りきれなかった汚れは、シリコンスプレーを使うのがおすすめです。シリコンは、油分までしっかりと取り除けるため、きれいに汚れが落とせます。
油分を取り除ききれないと、キレイに塗料が乗らず仕上がりに影響してしまうため、キレイにする工程はとても大切です。作業する際は、慎重に行いましょう。
マスキングする
塗料を吹きかける際、ほかの場所に塗料がつかないよう、まわりをマスキングします。マスキングしないまま作業してしまうと、思わぬところに塗料などが付着してしまい、仕上がりに影響してしまいます。
ですから、部分塗装の際は塗装しないところをビニールで覆いましょう。また、ビニールのほかに、新聞紙で覆うのもおすすめです。新聞紙を使ったマスキングは、業者でも用いられている方法のひとつです。
ビニールの場合、マスキング用のビニールを自分で持っていなければ購入する必要がありますが、新聞紙であれば、自宅にある古新聞を活用できます。できるだけ安く施工したい方は、古新聞を活用して費用を少しでも抑えましょう。
スプレー缶で塗装する
しっかりとマスキングできたら、塗装したい部分にぼかし材を吹きかけます。ぼかし材は、塗装で色むムラをわかりにくくしたり、塗装した部分との境目を目立たなくさせたりする効果が期待できるでしょう。
ぼかし材を吹きかけたら、ぼかし材が乾く前にスプレー缶を吹きかけます。吹きかける際は、ちょっとしたコツを押さえるだけで、仕上がりがきれいになるでしょう。また、塗装する際、一気に吹きかけてしまうと、液だれや色ムラの原因になります。
きれいに塗装するには、吹きかける際、数回に分けて薄く均一に重ね塗りするとキレイに仕上がるでしょう。きれいに塗装するポイントを押さえて、慎重に作業してください。
クリアースプレーでクリア塗装する
クリア塗装は、紫外線から塗装を守ったり光沢を出してくれたりします。また、クリア塗装はコーティングの役割もあります。クリアスプレーを吹きかける際は、液ダレなどを防ぐため、数回にわけて薄く均一に吹きかけてください。
仕上げ
クリア塗装のうえから、塗装の色むらや境目が目立たないよう、再度ぼかし材を吹きかけます。塗装の境目などが目立ってしまうと、見た目に影響するため、忘れずにぼかし材を吹きかけましょう。
ぼかし材をふきかける際、数回にわけて薄く吹きかけるよう注意してください。さいごにコンパウンドを使って塗装した部分を磨き上げましょう。
コンパウンドは、ペースト状の研磨剤です。塗装が乾いていない状態で研磨してしまうと、キズの原因になってしまい、きれいに仕上がらなくなってしまうため注意が必要です。塗装が完全に乾くには、塗装してから1週間ほど時間がかかります。
塗装が十分に乾いている状態で、仕上げとしてコンパウンドで磨き上げましょう。磨き上げる工程は一番さいごなので、丁寧に磨くときれいに仕上がります。
まとめ
この記事では、トラックを塗装するやり方や塗料の種類、きれいに塗装するためのポイントを解説しました。自分で塗装できるのは飛び石でついた小さなキズなどで、下地まで達してしまっているキズは業者に依頼しましょう。自分でトラックを塗装する際は、スプレー缶を用いた舗装がおすすめです。油分をキレイに落としてからぼかし材やスプレー缶で塗装します。仕上げに使うコンパウンドは、塗装が完全に乾いていないとキズの原因になってしまいます。塗装が完全に乾いた1週間後に使い、きれいに研磨しましょう。この記事で紹介したトラックの塗装方法やきれいに仕上げるコツを参考に、ご自身でもトラックの塗装にチャレンジしてみてください。