ラッピングトラックで荷物を運べる?気になる中身とは

公開日:2024/07/15  

ラッピングトラック 荷物

 

街を歩いていて、ラッピングトラックやアドトラックを誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。中には「車の荷台には一体何が入っているんだろう?」と疑問に感じた人も多いでしょう。広告・宣伝を行う車の荷台には何が入っているのか、本記事で解説します。豆知識感覚でお読みください!

ラッピングトラックとアドトラックの違いとは?

広告や宣伝活動の手段として注目されている「ラッピングカー」。類似サービスとしてアドトラックという広告手法もあります。一見どちらも車体に広告を施し、走行中に人々の目を惹くという共通点がありますが、その特性や用途においては明確な違いが存在します。

ラッピングトラックとは?

ラッピングトラックは、既存の営業車や運搬車に広告を施す形で使用されます。基本的には企業が所有する車両にフィルムを貼り付けることで広告を展開するという手法です。そのため、広告専用車両としてのアドトラックとは異なり、もとの車両の用途を維持しつつ、広告機能を追加する形になります。

ラッピングトラックのメリットは、コストパフォーマンスの高さにあります。既存の車両を活用するため、専用の広告車両を新たに用意する必要がなく、比較的低コストで広告展開が可能です。

また、日常業務を行いながら自然と広告活動ができるため、長期間にわたる宣伝効果を期待できます。ラッピングのデザインも自由度が高く、多様なクリエイティブ性を取り入れることが可能です。

アドトラックとは?

アドトラックは、公道を走行することで広告や宣伝を行うための専用車両です。おもに人どおりの多い繁華街を低速で走行し、広告を街ゆく人々に見せることを目的としています。

特徴的なのは、その荷台です。アドトラックの荷台は、通常の運搬目的とは異なり、荷物や人を運ぶためのものではなく、むしろ広告のために最適化されています。

アドトラックの最大の強みは、その広告専用設計にあります。走行するだけで強烈なインパクトを与えられるため、短期間での宣伝効果を狙う際には非常に有効です。

しかし、その専用設計ゆえにコストがかかる点も否めません。広告を主目的とするため、運行や管理にも特別な配慮が必要です。

トラックの荷台には何が積まれているの?

繁華街でよく目にする、派手な広告にラッピングされたトラック。通称「アドトラック」と呼ばれるこれらの広告宣伝車は、大きなものだと全長10メートルにもおよび、存在感抜群です。スピーカーから流れる大音量の音楽や夜道にも負けないライティング効果も相まって、道行く人々の視線を集めています。

あれだけ大きなトラックなら荷台にはたくさん荷物が入っているのでは?と勘違いされがちですが、じつはアドトラックが荷物や人を運ぶ目的で走行することはできないのです。法律上「放送宣伝車」に区分されており、広告に必要な照明や発電機、液晶画面以外の荷物を積むことは許されていません。そのため、どれだけスペースがあっても運搬目的でほかの荷物を載せることは禁止されています。

ちなみに、アドトラックによく似たトラックとしてコンサートツアートラックがありますが、こちらはコンサート機材などを運搬する目的で使用されており、アーティストの広告をラッピングしたものです。荷台には大量の機材やグッズが積み込まれ、コンサート会場へと運ばれます。見た目はアドトラックと似ていますが、その機能や目的は異なるのです。

また、ラッピングトラックは現在運用中の営業車や運搬車に広告を施すのが基本なので、当然荷物を載せて走行することも可能です。既存の役割+広告になるので、ラッピングトラックの用途のほうが幅広いといえます。

どちらを選ぶかは広告戦略次第!

アドトラックは昼間でも充分に目立つ派手な見た目ですが、夜になるとさらにその存在感を増します。とくに、広告が光る内照明タイプのアドトラックが多く走行しており、夜間の繁華街では一層目立つのです。

内照明タイプの車両では、荷台の中に蛍光灯やLED照明、発電機が積まれています。これらの装置が、広告を明るく照らし、遠くからでも視認できるようにしているのです。

また、最近では荷台部分に大きな画面を搭載し、広告動画を流せるビジョントラックと呼ばれるタイプのアドトラックも増えてきました。このビジョントラックでは、荷台に大きな液晶画面が搭載されており、走行中でもより鮮明でインパクトのある映像を流すことができます。

そして先述したとおり、ラッピングトラックは低コストかつ幅広く使えるというのがメリットです。用途がすでに決まっているアドトラックとは異なり、荷台にも自由に荷物を積むことができるうえ、もともと使用していたトラックに施工するので、費用を安く抑えられます。

ラッピングトラックもアドトラックも、優れた広告手法であることは変わらないので、どちらを選ぶかは広告戦略次第といえるでしょう。

まとめ

アドトラックとラッピングカーは、どちらも車体を利用した広告媒体として機能しますが、その用途や運用方法には大きな違いがあります。アドトラックは広告専用車両としての強力なインパクトと短期間での高い訴求効果をもつ一方、コストや運用の面での課題もあります。

荷台には照明装置や発電機、液晶画面などが積まれており、荷物を運ぶことはできません。対して、ラッピングカーは既存車両を活用したコストパフォーマンスの高さと、日常業務と広告活動を両立できる柔軟性が魅力です。企業の宣伝戦略に応じて、どちらの手法を選ぶかが重要となるでしょう。

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