カーラッピングを自分で剥がすのは難しい?
カーラッピングは、自分だけの車を演出できるので、新車購入時に挑戦したいと思っている人も多いでしょう。経年車でもカーラッピングを楽しめますが、新車の場合と比較するとリスクが高くなります。今回は東京でラッピングトラック制作に興味がある人に向けて、ラッピングフィルムの剥がし方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
トラックのラッピングは剥がせば元通りになる?
新車の状態でカーラッピングを楽しみ、さほど年数が経たないうちにラッピングフィルムを剥がすことで、ボディに粘着剤や傷が残りにくくなります。しかし、完全に元通りにするためには、ラッピングフィルムを剥がすときに正しい方法で取り組まなければいけません。
■塗装が剥がれるリスクはある
新車の場合は、ラッピングフィルムをボディに貼って施工しても、塗装が剥がれにくいことがわかっています。それは、さほど年数が経たないうちにラッピングフィルムを剥がすので、ボディに傷がほとんど残らないためです。カーラッピングを楽しむのは新車の状態が一番よいといわれている理由がここにあります。しかし、新車の状態でカーラッピングを楽しんだからといって、ボディに全く傷や汚れが残らないとはいえません。きれいにラッピングフィルムを剥がす方法を知っておく必要があります。
■粘着剤がボディに残ることがある
強引にラッピングフィルムを剥がそうとしたり、ラッピングフィルムの残骸をスクレーバーなどで取り除こうしたりすると、粘着剤がボディに残ることがあります。強引にラッピングフィルムを剥がすのではなく、説明書やサイトを確認しながら、少しずつ作業を進めなくてはなりません。
■ボディに傷がつくことがある
ボディに傷がついてしまうと、自分で修理するのが難しくなります。結果として板金修理が必要になるでしょう。出費も膨れ上がってしまうので、自己流でラッピングフィルムを剥がす方法はおすすめしません。
経年車は剥がすときが大変?
経年車は新車と比較して剥がすときが大変です。経年車は塗装が年数とともに劣化しているので、リスクを伴うことを理解しておく必要があります。
■塗装が剥がれるリスクが高い
新車でカーラッピングを楽しむときと比較して、経年車の場合は、塗装が年数とともに劣化しているので、塗装が剥がれるリスクが高まります。もともとカーラッピングは、新車の状態で楽しむためのものなので、経年車ではリスクが伴うことを十分理解しておきましょう。
■耐久年数は約2年
カーラッピングの耐久年数は約2年が平均です。悪天候のときにガレージに車を保管していたり、こまめに洗車などを行ったりしていた場合は、約3年の耐久年数になるとされています。しかし、経年車の場合は、これよりも耐久年数が短くなるでしょう。また、安価なラッピングフィルムを使用している場合も同様です。カーラッピングの耐久年数は、熱、温度差、紫外線、洗車傷、鳥の糞、虫の死骸などの影響を受けます。
■専門店に依頼する
カーラッピングを剥がすには、専用の道具や技術が必要です。DIYが不得意な人や専用の道具を持っていない人は、専門店に依頼するとよいでしょう。専門店に依頼すると、大変なリスクを伴いながら作業を行う必要がありません。また、DIYに失敗して板金修理で再塗装となるよりも出費が抑えられます。
きれいに剥がすにはどうすればいいのか
ラッピングフィルムを剥がすときは焦ってはいけません。ゆっくり剥がすようにしましょう。もし、ボディに粘着剤が残ってしまった場合は、灯油や潤滑油を使用してみてください。
■温めながらゆっくり剥がす
暖かい時期にラッピングフィルムを剥がすのがおすすめです。そのため、春から秋にかけて行うのがよいでしょう。冬などの寒い時期にラッピングフィルムを剥がす場合は、ドライヤーなどで適度にボディを温めながらゆっくり剥がしてください。手でボディを触ったときに熱すぎない温度がよいとされています。
■粘着剤が残らない剥がし方を探す
ラッピングフィルムを貼って短い期間で剥がす場合は、ドライヤーを使用せずに綺麗に剥がれることがあります。ラッピングフィルムを貼っていた期間に応じて臨機応変に対応しましょう。ラッピングフィルムを手で引っ張ったときに、そのまま剥がれそうであればゆっくり剥がすようにしてください。
■灯油や潤滑剤を使用する
粘着剤がボディに残らないように、ゆっくりラッピングフィルムを剥がすことが重要です。しかし、どんなに気をつけていても粘着剤がボディに残ってしまうことがあります。そのときは、パーツクリーナーやスクレーバーを使用するのは避けましょう。ボディに汚れや傷がつく恐れがあります。
おすすめは、灯油や潤滑油をタオルに付けてボディを拭くことです。そうすることで、ラッピングフィルムの粘着剤を取り除けるはずです。作業中は気厳禁なので、火災を発生させないように気をつけましょう。
自分でラッピングフィルムを剥がすときに必要なのは、専用の工具と知識です。一度ボディを傷つけてしまうと、自分で修理するのはとても大変。ラッピングフィルムを剥がすときは、ゆっくり剥がすようにしましょう。間違った方法でラッピングフィルムを剥がさないためにも、専門家が発信している情報を信用するようにしましょう。