知っておきたい!ラッピングトラックを依頼するときの相場
走っているだけで宣伝効果が大きいのがラッピングトラック。しかし、ラッピングトラックがどのくらいのコストをかければ作ることができるか、あまり知られていないのではないでしょうか。そこで今回は、ラッピングトラックを依頼する時の相場について紹介します。さらに、注文から納品までどのくらいの期間がかかるのかについても説明します。
ラッピングトラックの概要と施工依頼をするときの費用相場
最近、街中でよく見かけるようになったラッピングトラックは、さまざまな企業から注目を浴びています。運送会社は、他社の広告を掲載して輸送するだけで広告収入を得ることができます。また、自社PRのためにトラック全面に企業アピール広告を掲載することも可能です。
たとえば、人が多く集まる街中に広告を掲載しようとすると、莫大な広告費用がかかってしまいます。しかし、ラッピングトラックの場合はトラックに広告内容をプリントしてあるため、トラックが通れるルート上であれば、どこでも宣伝できるというメリットがあります。そして、高速道路のサービスエリアでは駐車しているだけで多くの人の目に留まるため、非常に高い宣伝効果を得ることができます。
しかし、ラッピングトラックを作るにはどれくらいの費用がかかるのか、わからない人も多いでしょう。そこで、実際に依頼した場合の相場について紹介します。
■2t標準サイズ
2tトラックの場合は左右2面施行で13万円~となり、左右2面と後ろ1面の3面では18万円~が相場となります。このほか、デザインデータ作成費やデザイン料などがかかることもあります。
■4t標準サイズ
4t標準サイズでは縦2.5m×横6m×幅2.5mサイズを目安としており、左右2面施行の場合は28万円~、3面施行の場合は33万円~が相場です。4tロングなどの場合は追加費用がかかることがあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
■10t標準サイズ
10t標準サイズのトラックは縦3m×10m×幅2.5mサイズを目安としており、左右2面施行で42万円~、3面施行で48万円~が相場です。10tトラックの場合は、施工面積が増えるため金額が高くなりますが、施工面積が多い分、高い宣伝効果を得ることができます。
■ハイエースクラス
トラック以外にもハイエースなどのバンに施工できます。ハイエースクラスサイズでは左右2面施行で16万円~、3面施行で21万円~が相場です。
注文から納品されるまでの日数はどれくらい?
それでは、次にラッピングトラックを注文してから納品されるまでの日数を見ていきましょう。まず、ラッピングトラック製作会社に問い合わせを行い、デザインや施工箇所の打ち合わせを行います。その際、希望のデザインがあればしっかりとデザイン案を伝えましょう。
もし、デザインが決まっていない場合やどのようなデザインがよいかわからない場合は、製作会社がデザインを提案してくれることがあります。また、製作会社の中には企画から相談に乗ってくれるところも多く、1からラッピングトラックを作り上げることができます。
通常、ラッピングトラックが納品されるまで、打ち合わせの期間やデザイン制作期間を含めて1ヶ月~2ヶ月かかり、実際の施工期間は3日~4日となります。また、施工を依頼する場合は製作会社にトラックを持ち込むか、トラックを引き取りに来てもらう必要があります。
輸送時間を考慮すると、トラックを引き渡してから納品まで4日~5日くらいが目安となっています。近くに製作会社がある場合は輸送に時間がかからないため、3日~4日で納車されることが一般的です。
ラッピングトラック制作までの流れ
①打ち合わせ
まずは担当者との打ち合わせを行います。ラッピングはトラックの状況をもとに行われるので、スタッフが実際に足を運びます。打ち合わせでは車の情報やデザイン、希望の納車日をヒアリングするので、事前に準備しておきましょう。
打ち合わせの内容が決まったら、見積もりが行われます。塗装はがしやラッピングはがしなど、オプションによって追加料金の発生がある点に注意してください。
②デザイン制作
デザイン案は見積もりから7~8日ほどで完了します。持ち込みでデザインをする場合はレイアウト図面を作成するので、多少の時間がかかる可能性もあります。デザインに不明点や修正箇所がありましたら、遠慮なく連絡しましょう。
③施工と納車
全ての準備が終わったら、いよいよラッピング開始です。ラッピングには、トラックの曲面や凹凸などにも正確に印刷できる技術が求められます。施工は工場で行われるのが基本ですが、業者によっては自宅で行うことも可能です。
ラッピングが終わり次第、最後のチェックを行います。ひとつひとつトラックのデザインを確認するので、気になる点がある場合は伝えるようにしましょう。
見積もりを比較することが大切
ラッピングトラックを依頼する際は、複数社から見積もりを取ることが大切です。製作会社によって見積もりが大きく変わることもあるため、見積もりを比較してどこに依頼するかを決めることをおすすめします。
また、製作会社によっては対応できないボディサイズがあったり、施工できない箇所があったりします。とくに、天井の場合はラッピング機械が使用できないため、施工できない場合もあります。ただし、製作会社の中にはカッティングステッカーなどを使用して天井にもラッピングを行うことができるところもあるため、施工内容や見積もり内容を比較し、どこの製作会社に依頼するか決めるようにしましょう。
また、デザインを1から製作する場合はラッピング施工費とは別にデザイン料がかかります。デザイン料についても各社それぞれ金額が異なるため、打ち合わせの段階でどれくらいの金額になるのかを確認しておくことをおすすめします。さらに、施工箇所の形状によってはオプション費がかかることもあるので、オプション設定の有無についても確認しておくことが大切です。
まとめ
昨今、街中でよく見かけるラッピングトラックですが、人が多いところを走ることができ、高い宣伝効果を期待できます。ラッピングトラックの施工費はトラックの大きさや施工箇所によって大きく異なります。また、デザインを1から製作する場合は施工費とは別にデザイン料がかかります。その他、オプションの有無や陸送費についても製作会社によって異なるため、複数社から見積もりを取って確認してみましょう。